法人の皆さま、支援者の皆さまへ

日本では子どもの6人に1人が貧困の問題を抱えていると言われています。生まれてきた環境によって、勉強をする機会を失われるというのは、その後の将来に関わる、けっして無視できないです。又、発達障がいや、不登校の問題も、将来の進路や職業に大きく影響するとしたら、貧困問題と併行して考えていく必要があります。
近年、学校現場だけでは、子どもたちの様々な特性やあらわれに柔軟に対応することが難しくなってきました。発達障害は、身体の障がいと違って、見た目では分かりづらく、その特性のために周囲から誤解を受けたり、本人が相手を誤解してトラブルになったりと、周囲の理解を得られずに、親も気づかないうちに集団や仲間から孤立して、不登校になるケ－スもあります。学校に行けなくなることで、勉強しようという意欲も失われ、将来について何をしたらいいか自信が持てなくなることもあります。このように経済的な理由で塾に通えない子どもや、発達の偏りや不登校がきっかけで勉強が遅れてしまう子どもなど、勉強したくても思うようにできる環境にない子どもたちに、学校以外の学びの場、安心できる場所を確保することが急務であると考えました。
“特定非営利活動法人子育てサ－クルネットしずおか”では、乳幼児期～思春期までの子育て家庭を応援するとともに、親たちの思いをカタチにしたり、よりよい子育て環境を求めて働きかけや、行政への提言を行っています。子育て家庭の孤立化にともない、私たちの支援事業も多岐に渡りますが、今後も、様々な団体や人々とネットワ－クを図り、地域で子育てを支える環境作りを目指していきたいと考えています。